ミッション-光ある建築へ

洋の東西を問わず、いにしえの時代より人は「光」を求めてきた。

 

「光」は象徴的に捉えられ、歴史を見ても様々な形で人の認識や思想に大きな

影響を与えながら、身近な存在であるにもかかわらず、崇高な存在であり続けた。

 

人は「光」に温もりを感じ、安らぎを覚え、幸せを見出す。

また、時には劇的な感動を呼び起こすと共に、人によってはそれを故郷と捉え

るかもしれない。

 

私にとって「光を操作し、影を操る」ことは永遠のテーマであり、
建築を設計し思考する上での重要なキーワードである。

 

建築を創造する行為は、決して「妥協」という文字は存在しない。

 

それは長く遠い道程であり、終着点は一体何処なのか分からず、
ひたすらに走り続けなければいけない。
ゴールは存在しないしないのではないかと思う時もある。

 

しかし、それは一瞬のうちに生まれる。

 

建築の発生は、新しい「光」の誕生に他ならない。

 

「光ある建築」は美しく、それは芸術的であるが故に機能的である。

方法論や機能至上主義から生まれた造形はもはや建築ではい。

 

谷崎文学に「陰影礼賛」という日本建築の闇を書いた美学があるが、
「光」の質感を追い求め、光と陰影が織りなした建築をつくりたいという思いが、
私を建築家として歩み続けさせる原動力である 。