設計の流れ
1、ヒヤリング
建て主さんから夢、希望をお聞きします。はっきりとしたイメージが無くても構いません。初めは小さな相談から始まります。
土地が決まっていない場合は、土地探しについてもお手伝いいたします。
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2、現地調査、法チェック
計画に関連するあらゆる法規を事前チェックします。
現地に行き、土地を読みとります。
光の入り方、風、におい、歴史、風土、あらゆる事を感じ、そして読み取ります。
土地を読み取りながら、建物が頭の中にイメージが浮かび上がり、私がその建物の中を自由に歩きます。そして光の入り具合、風の流れをイメージします。
土地を読めば、そこに建つ家の大きさ、かたちが感じ取れます。
計画の大部分はここで完成し、図面作業に取り掛かります。
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3、プレゼンテーション
図面や模型等で説明させて頂きます。
建て主さんが他の建築家に浮気しない事を条件に、納得いくまで何度も図面を描き直します。
建て主さんの「夢」を実現させるのは当たり前ですが、私自身が納得いくまでスケッチを繰り返します。そのスケッチは数千枚に及ぶことも珍しくはありません。
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4、設計契約
合意に達して建て主さんと設計・監理契約をさせて頂きます。
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5、基本設計
建て主さんの「夢」、「希望」、「理想」を基に沢山のスケッチや模型をつくり検討しながら作図します。
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6、実施設計
目指すのは「質を落とさない最高のローコスト」。
部屋の大きさ、窓の大きさ、照明の位置等、色々な部分を詳細図で検討し、ミリ単位の調整、検討を繰り返しながら決定して行きます。
実施設計は平均約2~3週間の作業時間を要します。
仕上げ、設備等の細かな打合せをさせて頂きます。
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7、確認申請
札幌は日本全国を対象にした民間確認検査機関があります。
地方遠隔地の場合、民間の確認検査機関を利用します。
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8、工事業者数社に見積り依頼
建て主さんに指定工事業者が無い場合、工事業者数社に見積りを依頼します。
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9、見積りチェック、工事業者決定
建築家の目で、適正に見積っているかどうかをプロの目で厳しくチェックします。
まず第一に安いこと。
そして安心して工事をしてもらえる会社であるかどうか。
見積り項目、見積りの明細をみれば、信頼できる会社かどうか直ぐに分かります。
建て主さんと協議の上、工事業者を決定します。
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10、工事着手
何事も最初が肝心です。
設計する会社が施工をする場合、このチェックは行わないのが現実です。
設計事務所が、建て主さんに代わって厳しいチェックを行います。
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11、工事監理
材料、製品、色、メーカー等に間違いはないか確認します。
現場には週1回最低足を運びます。多い時は毎日。
地方遠隔地は、業者とメールでやり取りしながら、写真等で現場をチェックし、月に2~3回は現場に行きます。
図面通りに工事が進捗しているか、現場監理します。
図面通りでない所があれば、直ぐにやり直させます。
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12、竣工、引き渡し
建て主さんの満足な笑顔、嬉しい表情。
建て主さんが喜んでいるこの一瞬の為に、私は建築家をしているといつも思う。
「建築」とはフランス語で「女性名詞」です。
竣工して、建て主さんに家を引き渡す時、またひとつ大切な娘を嫁に出した気持ちになります。
メンテナンスも大切です。いつまでも建て主さんに愛され、大切にして頂きたい。
そして、建て主さんと共にいい年の取り方(品のある、風格のある)をして頂けるように願っています。